渋野日向子プロ 全英女子オープン優勝から1週間。

世界を驚かせた20歳の日本人女性の全英女子オープンゴルフから1週間、ゴルフに興味の薄い方でもニュースを耳にしたでしょう。 一般の人々は42年ぶりの偉業を称賛し、暫くは応援する声が続きますが、もし次に負けて予選通過できず、また負けるとニュースは取り上げなくなり中傷される、それが厳しいプロスポーツの世界です。

全英女子オープンでのミラクル。 3番ホールの4パットでビギナーズラックはこれで終了と思わせましたが、10番のグリーンエッジからのバーディでTodayパーに戻した最終日。 難しい後半ホール、そして上位者の崩れるサンデーバックナイン、そもそも関係者の予想はPGA常勝組の優勝でした。 ところが12番で勝負にでる1オン狙いのドライバーショットやプレッシャーを感じさせないパー5、15番のバーディ、そしてしっかり打ったパターの18番。 体重移動のメリハリがあるドライバー、ショットは常にしっかりした捻転と柔らかい肩回転、そして芝に負けないアプローチと迷わないパター、どれも粗削り感はありません。 渋野選手は、本当にこれまでのゴルフを変える人になるかもしれません。

特筆すべきは早い段階での勝負、そして迷わない強気の1打1打。 攻めのパターはサイドスピンのない純回転の真っ直ぐな転がり、柔らかい肘の外旋運動から生まれるスクエア面のドライバーインパクト、力の入らない手、腕に反ししっかりパワーを溜める広背筋がアイアンショットを支えています。 ギリギリまで優勝争いしたリゼッタ サラス選手のアイアンは渋野選手よりピン近くに落とせる技術がありましたが、違いはパターの精度、緊張した表情でした。

アマチュアゴルファーの皆さんにも課題のメンタルな側面、渋野選手の今後はこの課題にも応えてくれると感じています。 アプトのレッスンも進化させてくれることをご期待ください。

 

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