2019年プロゴルフを振り返る

プロスポーツは、新記録や日本人選手の活躍から話題になるとニュースで目に飛び込みますね。 オリンピック種目に興味がある方は来年の出場者を追いかけている方も少なくはありません。 プロゴルフはトーナメントを観戦したり、ゴルフ関連メディアで記録を追いかける熱心なゴルフファンの多くはご自身もゴルフを趣味とされる方ですが、今年は特にラグビーで増えたにわかファンと同じく、渋野日向子プロのお蔭でゴルフにわかファンも随分増えたと思います。

渋野日向子プロは全英女子を制し、その笑顔で私たちを引き付けました。 その後はサントリー他多くのスポンサー企業も名乗りを上げたようです。 女子ゴルフの世界ランキングには畑岡プロの5位、渋野プロ11位、鈴木愛プロ16位が世界レベルで活躍しています。 賞金ランキングはプロ選手の活躍の成果を示す指標ですが、そのプロスポーツが発展する源は、にわかファンが増え続けてテレビ観戦が増え、コースでの試合を見に行くことから始まります。 日本のトーナメントは今年シブコフィーバーで観客数の記録を塗り替えましたが1日2万人。 アメリカツアーでは1日20万人の試合も現れ、4日間60万人の観客を集める試合も少なくありません。 男子プロでも今平周吾プロが圧巻の強さをみせ、石川選手会長がファンサービスを熱心に展開してその数字を上げていますが、毎週ツアーを展開するスポーツですから、プロ野球やサッカーのようなスポーツマーケティングが必要と感じます。

とは言え、現在の日本女子の選手層は厚くまた毎年将来が期待できる新人が現れるのはアメリカ並みとも言えます。 スタープレイヤーの育成とファンサービス精神の定着は、今こそゴルフ業界は外部の知識を取り入れてその独自の将来を模索することを期待します。 多くの一流プロスポーツ選手が経験するようにゴルフ以外のスポーツをすることで養う身体の知識や柔軟性や瞬発力を伸ばすこと、ゴルフ以外の将来を考えることや少年期の社会性形成などが広く進められれば、楽しみな日本のスポーツの将来です。

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